2019年4月28日(日)10:00~17:30

英語力が高い人と、そうでない人の差はいろいろです。そのうちの1つは「間違っている英語を見て間違っていることに気づく力」と言えます。「エラー発見力」です。これは日本語にも当てはまります。英語力が高いの人ほどエラー発見力も高いものです。「高いの人」を見て、あなたはそれがエラーだと気づいたでしょうが、日本語力が初級、中級ですと気づかないかも。英語も似たようなものです。

2006年春までTOEICが採用していたPart 6(当時はPart VIと書かれていましたが)の形式を知っていますか。「エラー発見」でした。この形式は、初級者と中級者が苦手としていました。上級者の中でも、超上級以外は1問から3問程度をミスしていたように記憶しています。

ちょっとやってみましょう。はい、エラーを見つけてください。
Whoever wishing to attend the accounting workshop should sign up before March 18.

もし、これを見てエラーに気づかなければ、何を意味するでしょうか。きっと、Part 5で間違えるということです。「こんな形式は試験に出ないから、やる必要ない」と思うようでは超甘チャンです。wishingがエラーであることに気づかなければ、それは即ち「間違った英語を正しいと思う」ことを意味します。ということは、Part 5形式において、「不正解を空所に入れても正しいと思う」ということです。これを見てください。

Whoever ——- to attend the accounting workshop should sign up before March 18.
(A) wish
(B) wishes
(C) wished
(D) wishing

さっきエラーに気づかなかった人は、(D)を消去できないはずです。よって、TOEICを受けたら積極的に(D)を選んでしまうか、正解の(B)を選んだとしてもカンになるはず。なぜなら、その人は(D)がダメな「理由」を知らないからです。一方、さっきエラーに気づいた人は、この問題をすぐに解けるでしょう。

ここで「エラー発見は難しいなぁ」と思うようでは、やはり超甘チャンです。なぜなら、難易度は形式ではなく、内容によって決まるからです。

My name were John.

エラーに気づきますよね。このように、エラー発見という形式であっても難易度はいくらでも調整可能なのです。

「選択肢から正解を選ぶだけ」だと消去法を使えるので、実際の力を知るための最適形式ではありません。エラー発見(そしてエラー訂正)の方が有効です。ですので、昨年10月に始まったセミナー「納得の英文法」はエラー発見を中心に据えています。

過去の参加者の声をいくつか紹介します。

そう、自分の知識がいかにテキトーかに気づくのは大事です。気づけば改善できますから。

ロスが「これでもこっちでもどっちでも正しい。でも、普通はこれ」みたいな発言を何回かしました。問題集やスクールではめったに学べない部分です。

「つけたし説明」とは、ロスの英語講義の直後にあったボクの発言です。それにしても、「英語をもっと聞きたかった」という感想が出るTOEIC対策セミナーは極めてレアですね。

このセミナーでは、参加者が頭を使いまくります。しゃべる時間もあります。

英語の講義は不安だと感じる人もいるでしょうが、ロスの講義はTOEICで600点以上を取れる人であれば理解しやすいです。

Who is ロス・タロック?

講師は2名、ボクとロス・タロックです。ロスとは10年以上に会って以来、問題作成者として数多くの企画で一緒に仕事をしてきました。高校の先生である彼に、ボクがTOEICの問題作成法を教えたのが10年前です。今ではあちこちの出版社や著者から力を求められる存在となっています。

ロスは岡山の高校で英語を教えていて、英語も日本語も流ちょうに話せます。当然、日本人がどのようなミスをするかもよく知っています。わざわざロスに岡山から来てもらう理由はそれです。

セミナーでは、ボクとロスがタッグを組んで講義を行います。自分で言うのもなんですが、かなりぜいたくな企画だと思います。なお、セミナーはバイリンガルで実施されます。だいたい英語と日本語が半分ずつです。(参加者が英語で話す必要は全くありません)

TOEIC対策 納得の英文法2 ~「なんとなく」にサヨナラを~

日時:2019年4月28日(日)10:00~17:30
料金:9,000円(税込) 学割=6,000円(税込/学生証必要&全日制のみ対象)
講師:ロス・タロック(岡山学芸館高校)、ヒロ前田(企業研修トレーナー)
会場:T’z英語ラウンジ(京王線「千歳烏山」駅 徒歩4分)
定員:32名
教材:講師作成オリジナルハンドアウト
対象レベル:TOEICリーディングセクションが200点~350点前後/英文法をなんとなく解くのをやめたい人
言語:英語と日本語が半分ずつ(ロスの英語は非常に理解しやすいです)
持ち物:筆記用具

練習問題は新しい問題です。このセミナーのために作成しました。

【タイムテーブル(予定)】
10:00~11:30 セッション1(90分)
11:45~13:15 セッション2(90分)
13:15~14:10 昼食
14:10~15:40 セッション3(90分)
15:50~17:20 セッション4(90分)
17:20~17:30 質疑応答

メッセージ
It won’t be easy, but It’ll be worth it! I hope you’ll come and have fun learning English at T’z. I’ve created some practice items and a review to make sure you get the most out of this seminar.

ロス・タロック オーストラリア、クイーンズランド州のグリフィス大学ビジネス科卒業。近畿日本ツーリスト入社後、ツアーコーディネーターとして6年勤務。クイーンズランド工科大学で英語講師資格(TESOL)取得後、日本へ渡る。現在、岡山県学芸館高等学校で英語教師を務める。TOEIC対策の著書が多数ある。

メッセージ
これまでにロスと一緒に何度もセミナーをしてきました。彼は教師でもあり、エンターテイナーでもあるので、いつも楽しい時間を参加者に提供します。今回も楽しみです。

ヒロ前田 TOEIC受験力UPトレーナー。神戸大学経営学部卒。大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」経営。2003年5月に講師として全国の企業・大学で指導を開始。2005年にはTOEICを教える指導者を養成する講座をスタートし、トレーナーを務めている。2008年グランドストリーム株式会社を設立。TOEICの受験回数は100回を超え、47都道府県で公開テストを受験する「全国制覇」を2017年5月に達成。取得スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEIC®テスト 究極の模試600問』(アルク)、『TOEIC®テスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(KADOKAWA)、共著に『TOEIC®テスト 新形式問題やり込みドリル』(アルク)等がある。

申込方法

満席のためキャンセル待ち登録を受け付けています。

キャンセル待ち

企画名=納得の英文法2 開催日=4月28日

練習問題は新しい問題です。このセミナーのために作成しました。