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2018年1月14日(日)10:00~17:20

もし、あなたの知り合いに、日本語を学んでいる外国人がいるとしたら、どんなアドバイスをしますか。彼女はスピーキング力を高めたいと願っています。普段の学習では、日本語を全く話しません。それどころか、日本語を口から出すことも全然ないとします。やっているのは、日本語の単語集を暗記することと、マークシート試験の対策だけ。スピーキングの練習はゼロ秒です。ボク(ヒロ前田)だったら、きっと、こう言います。

「日本語を話せるようになりたいなら、口を使って勉強しなよ」
「発音の練習は、実際に声に出さないと無理だよ」
「日本語を読んだり聞いたりするついでに、マネしてしゃべったら?」
「文字を見ながらしゃべるだけじゃなくて、いったん頭に保存してから出したら?」
「たった20字の定型表現くらいは、スラスラ言えるようにやってごらん」
「駅のアナウンス? 留守番? どれでもいいよ。完コピして」
「教材? そんなの小さいことだから、どれでもいいよ」
「1週間や2週間で上達するとは思えないなぁ。半年ほど続けてごらん」

あなたはどんなアドバイスをしますか。

最初に当たり前のことを言っておきます。一般的な日本人にとって、英語のスピーキング力を伸ばすために必要なのは、英語を話す練習です。ちょっと練習すれば足りるというものではなく、大量な練習が必要です。これは「大前提」です。大量の練習をするつもりがない(のに上手になりたい)人は、きっと永遠に成果が出ないでしょうし、今回のセミナーに参加する資格もありません。

また、スピーキングの力を伸ばすのに新しいメソッドは不要だとも言っておきます。あなたが聞いたことがある、音読やリピーティング、シャドーイングといった練習をちゃんとやれば、スピーキングの力は伸びます。(ただし、日本語のスピーキング力が低い人は残念ですが上達しにくいと思います。日本語であれ英語であれ、発話の量、長さ、スピード、論理性、発音など、いろいろな観点でスピーキング力を評価できますが、あなたの英語スピーキング力が日本語スピーキング力を超える日は来ませんし、並ぶことすらないでしょう。) インプットとアウトプットを混ぜてとにかく素材を体で吸収しまくってください。新メソッドを求めても、(マトモなものは)何ひとつ見つからないと思います。何十年も前から提唱されている方法、そう、松本亨先生や國弘正雄先生、他の先生たちが提案してきたことを実践することがとにかく大切なのです。

さて、今回のセミナーでは、いくつかの通訳トレーニングをパクります。英語スピーキングと通訳がどのように関係するか説明するために、「日英通訳」に目を向けてみましょう。クライアント(スピーカー)の発言が日本語です。それを聞いて英語に訳して口頭で伝えるのが日英通訳です。

伝えたいメッセージは「他人の発言」なので、日本語で存在します。通訳者は日本語のメッセージを聞いて、英語でアウトプットします。瞬時に。これは、多くの日本人が「英語のスピーキング」という言葉で意味している行為に近いことに気付くでしょうか。なぜなら、「英語を話す」とは多くの人にとって、自分の頭の中に日本語で存在するメッセージを、素早く英語でアウトプットすることを意味するからです。英語スピーキングとは「自分を通訳する」のと同じなのです。

「いやいや、英語を話すというのは、話したい内容を考える時点で英語オンリーなんだよ。だから、日本語で作ったアイデアを英語に【訳す】のは、スピーキングとは呼べないね」

確かにそうかもしれません。メッセージを英語で思いつき、英語で表現する力こそが、真のスピーキング力だとしましょう。別に否定はしませんが、あなたはそのような力を望んでいますか。日本人が日本語で生活する中で、英語が必要になる場面を想像しましょうか。会社で。学校で。路上で。何か言いたいことがある。頭の中に浮かぶメッセージは、最初は何語ですか。きっと、日本語でしょう? その時点でいきなり英語だけが脳に飛び込んでくるのは、たぶん、四六時中英語で考えている人です。今のあなたにとっての英語スピーキング力とは、「自分が日本語で持っているメッセージをスラスラと英語で表す力」ですよね。違いますか? もし違うなら、今回のセミナーはあなたに向かないので、ここで読むのをストップして結構です。

日本語で存在する自分のメッセージを、英語でスラスラ伝える。

そんな力を伸ばすトレーニングをやったことがありますか? 今回のセミナーはステップバイステップで提供します。講師はもちろん通訳者。リスニングから始め、シャドーイングやクイックレスポンスを中心に、通訳トレーニングメニューの中で、特にスピーキング力UPに貢献するものを実践していただきます。あなたにとって未知の学習法は1つもないかもしれませんが、通訳訓練法を実体験したことがないならば、新鮮な体験となるでしょう。

講師はあなたの脳ミソをいじめる鍛えるつもりです。独学でも続けられるトレーニングばかりなので、セミナー後も練習を続ければ大きい成果が生まれるでしょう。TOEICスコアに見合うスピーキング力を実感できない人がいる一方で、英語スピーキング力をドンドン上げている人も多く存在します。どの力をどれだけ鍛えたか。その差が結果に表れているだけです。訓練のメニューは、このセミナーで提供されます。

ご注意ください

念のために言っておきますが、というか、さっきも言った通り、スピーキング力UPには「大量の練習」が欠かせません。セミナーへの参加が自動的に成果を保証することは絶対にありません。今回の企画は「トレーニングそのもの」であり、新しい学習メソッドを伝授する機会ではありませんので、根拠のない勝手な妄想を抱かないよう、ご注意願います。そして、このイベントはスピーキング練習の場ですから積極的な「参加」や「反応」が求められます。「講演会」ではありません。講義を聞くだけのスタイルを希望する方はお申し込みをご遠慮ください。

すでに上手に英語を話せる人は参加できません。

明確な基準を書きようがないのでやっかいですが、言いたいのは「このセミナーは、はっきり言って英語をほとんど話せないと自覚している人のために開かれるわけで、英語の先生が教え方を学ぶために参加するとか、ハイレベルな人がスーパーハイレベルを目指して参加するとか、そういうのは遠慮してください」ということです。これは講師の方針ではなく、主催者としての判断です。参加者同士の英語レベルが近ければ近いほど、参加者にとってのメリットが大きくなります。「自分以外の人がスラスラ英語を話せる人だったらヤバイなぁ、嫌だなぁ」と思いながら勇気を出して参加する人を優先したいと思います。ですから、知人から「あの人は英語ができる」と思われるレベルに達している人の参加をお断りします。やや乱暴な基準になりますが、英語講師や英語の指導者は(現在のスピーキング力に関係なく)参加不可といたします。また、他人から見て、「この人は英語が上手だ」と思われるであろう英語スピーキング力をお持ちの方は参加不可とさせていただきます。これは参加者の英語レベルを一定範囲に収めるための措置です。あらかじめご了承ください。

2017年11月23日に実施されたセミナーとは使う素材が完全に異なり、メソッドや運営方法に違いはありますが、重複部分もあるため、リピート参加の推奨はいたしません。

通訳者の練習法を盗め 英語スピーキング力UPトレーニング
日時:2018年1月14日(日)10:00~17:20
料金:11,000円(税込) → 9,000円(税込/教材費を含む) *T’z英語ラウンジOPEN記念特価
*学割 → 7,000円(学生証必要&全日制のみ対象)
講師:莉々紀子(同時通訳者)
会場:T’z英語ラウンジ セミナースペース(京王線「千歳烏山」駅 徒歩4分)
定員:24名
教材:『TOEIC150点アップを目指す通訳訓練法』(大阪教育図書/2,052円)
   *セミナー会場で配布されます
動画撮影:あり
持ち物:筆記用具、スマホなどの録音機器とイヤホン
対象レベル(目安):TOEICスコア350以上、英検準2級以上
*英語講師、英語を教える仕事をしている方はスピーキング力に関係なく、ご参加いただけません。

提供されるトレーニングの例

【メソッド】
リスニング/リズムトレーニング/発音練習/オーバーラッピング/シャドーイング/クイックレスポンス(単語)/クイックレスポンス(フレーズ&文)ほか
【タスク】
メッセージの変換練習(日英)、ペアワーク、英語を口頭でアウトプットする練習(&文法・語彙に関するフィードバックあり)、文のパラフレーズ練習(これを体験することで、素材をモノマネし、大量にアウトプット練習をする重要性を理解していただけます)ほか

タイムテーブル
10:00~11:30 セッション1(90分)イントロ、音を学ぶ、英語の強弱リズムトレーニング
11:30~11:45 休憩15分
11:45~13:15 セッション2(90分)オーバーラッピング、シャドーイング
13:15~14:05 昼食50分
14:05~15:35 セッション3(90分)クイックレスポンス(単語、フレーズ、文)
15:35~15:50 休憩15分
15:50~17:20 セッション4(90分)フォローアップ、今後の学習プラン、Q&A
*状況しだいで、さらにトレーニングが追加されます

たまに、「TOEICで○○点レベルに達していないと、スピーキング練習をするのは早すぎる」といった声を聞きますが、実際はそんなことはありません。そもそもTOEICはスピーキングテストではないので、比較することがナンセンスです。英語をスラスラ話せるようになりたいと思ったときに、練習を開始すればOKです。そう言えば、ボクは1991年にTOEICを初受験しました。スピーキング練習を始めたのは1990年春なので、当時、自分のTOEICスコアは知りませんでした。後で710点とか800点を取得したころ(大学2~3年生当時)、スピーキングで困った記憶はありません。スピーキングより、リスニングやリーディングの方がよっぽど大変だと感じていました。(それは今も同じ)

今回、対象レベルの目安を「TOEICスコア350以上」「英検準2級以上」としましたが、それは本当に「目安」です。別の言葉を使うとすれば、英語を話すためのトレーニングを体験したことがない人に来ていただきたいです。先ほど挙げたトレーニングの例を見て、「そんなの知っているし、いつもやっている」と思った方は、今回のセミナーには向きません。

講師を紹介

莉々紀子(りりのりこ) 宮城県仙台市出身 日英同時通訳・会議通訳者
大学卒業後、県立高校の英語教諭として6年間勤務。英文事務、貿易事務、社内通訳翻訳などを経て、リリーズ・トランサポートを設立。東北と関東を中心に通訳業務を行うほか、企業での英語トレーニング研修も積極的にこなしつつ、海外生活の経験なしにプロ通訳者になれるだけの英語力を身につけたトレーニング法を個人向けに提供している。2014年12月に宮城県献血推進アンバサダーに就任。2017年に仙台で開催されたTEDxTohoku Universityに登壇し、日本人で唯一、プレゼンテーション(”Global mind, local heart”)を全て英語で行う。また、ラジオ3(仙台シティFM)では毎週バイリンガル番組のパーソナリティーも務める。

通訳者としての主な実績
・フィギュアスケート金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ選手の記者会見での通訳(写真左)
・元駐日米国大使キャロライン・ケネディ氏による奥山仙台市長への表敬訪問の際の通訳(写真右)


ほか、G7財務大臣・中央銀行総裁会議2016にて衆議院議長大島理森氏付きで通訳を担当、ヘルシンキ市福祉長による仙台市長への表敬訪問、クロアチア共和国駐日大使による仙台市長への表敬訪問、アイルランド共和国駐日大使による宮城県訪問など、数多くの要人に付いて重要シーンにおける通訳者として活躍中。


TEDxTohoku University(2017年/仙台)に登壇


元プロボクサー畑山隆則さんとの対談


躍進企業応援マガジンCOMPANY TANK(2017年11月号)掲載

講師からのメッセージ ご参加にあたって、今のあなたの英語レベルは問いません。ですが、あえて何か言うならば、TOEICテストのパート3(会話)を「読んだ」場合に、内容を6~7割ほど理解できる英語力があると、私が想定する受講者像にピッタリ重なります。ただ、重視したいのは「能力」ではなく、ヤル気と根性の2つです。セミナーでは、通訳トレーニングを活用して、アウトプットスキルを鍛えていただきます。念のためにお伝えしますと、通訳トレーニングの「いいとこどり」をするだけですから、「通訳技術」を磨くセミナーではありません。英語が苦手で自信のない方でも安心してご受講ください。オーバーラッピングやシャドーイング、クイックレスポンスなどのトレーニングを実践したことがない方や、試したことはあるけれど継続できなかった方に特に向いています。会場でお会いできることを楽しみにしています。(莉々紀子)

参加者特典

セミナー参加者は「講師にメールで質問する権利」を得ます。同時通訳者が個別にメール対応するのは極めてレアですが、引き受けてくれました。莉々さんはラジオや企業研修の仕事もしている多忙な人なので、ただのおしゃべりみたいなメールに対応する暇はないはずです。ですから、1つだけ条件を付けます。「セミナーで学んだことを実践するに当たり、どうしても欲しいアドバイスをもらう」ことを目的としてメールを書いてください。それなら喜んで回答してくれます。2018年2月末までなら、1人1回でも10回でも結構です。メールアドレスはセミナー当日に本人から伝えられます。

書籍について

セミナー受講料に教材費が含まれています。この本はセミナー当日に配布されます。

教材:『TOEIC150点アップを目指す通訳訓練法』(大阪教育図書)
2010年4月発売
*セミナー会場で配布されます。
*本書に関する情報はアマゾンや楽天などでご覧いただけます。

薄い本(60ページ)ですが、いろいろな素材が詰まっているので、セルフトレーニングにお使いいただけます。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1(自己紹介/社会(家族)/大学生活/教育(留学)/社会(ファッション))/2(医療(メタボリック症候群)/日本文化(アニメ・漫画)/教育(ボランティア活動)/社会(長寿社会))/3(国際交流(実践演習)/日本文化(伝統的な行事)/環境)

【著者】越智美江(オチヨシエ) 愛媛大学英語共通教育講師。聖カタリナ女子高等学校教諭。コロンビア大学大学院卒。英語教育学修士。通訳訓練法・自律学習に関する分野を研究。

お申し込み方法

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キャンセル待ちリスト
2017年12月22日 13:27 TM様(繰り上げ参加 確定)
2017年12月22日 15:39 JH様(繰り上げ参加 確定)
2017年12月22日 16:09 HT様(繰り上げ参加 不可)
2017年12月31日 14:02 KS様(繰り上げ参加 不可)
2018年01月03日 19:22 KY様(繰り上げ参加 確定)
2018年01月07日 05:03 HT様
2018年01月10日 00:57 CM様

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